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此岸ヲ夢想シ彼岸ヲ憂ヒ
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2006/07

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2006/07/03

勇者のプライベート

:: Queer Codes ::

「勇者よ!お前の恋人は預かった!返して欲しくば我が城へ来い!そこで決着をつけようぞ!!」
「なんだとっ!?…待て!魔王!せめて誰をさらったのか,名前を教えてくれっ!!!

「あの時は非常に困惑した」と後に魔王は部下に話した…と,そう伝説では語り継がれている….

投稿者 黒澤 司 : 2006/07/03 - 21:38 | コメント (0) | トラックバック

 

2006/07/05

桃太郎

:: Queer Codes ::

「おじいちゃん,お話してー.」
「良かろう.」
「わーい.」
「昔々,あるところに…」
「うんうん.」
「おじいさんと…おじいさんが仲良く住んでおりました.」
「おじいさん2人ってなんか嫌だよっ!」
「おじいさんは山に芝刈りに,おじいさんは川へ洗濯にでかけました.」
「区別する気,ないのっ!?」
「おじいさんが川で洗濯をしていると,上流から桃太郎がどんぶらこ…」
「もう名前がついているのっ!?」
「…どんぶらこと泳ぎ去っていきました.」
「去っていくのかよっ!!」
「桃太郎はそのまま,勢いに乗って鬼ヶ島に…」
「お供も出ないうちから,クライマックスっ!?」
「上陸しそこね…」
「って鬼ヶ島,関係ないのかよっ!?」
「この島に住み着き,そこで結婚して,花子という娘を産んだとさ.」
「…桃太郎が産んだの!?それに花子って私の名前!?」
「…これが真実だよ,花子….」

実はおじいちゃんはお母さんで桃太郎.

投稿者 黒澤 司 : 2006/07/05 - 23:54 | コメント (0) | トラックバック

 

2006/07/10

策士,策に溺れる

:: Diary-like ::

まさか,あいつが裏で糸を引いていたとは思わなかった.

何日か前から何かおかしな状態だった.
だから,誰かに手を出させるために,策をめぐらせ,
わざわざ仕掛けを作ったのだ.

だが,よりによってあいつに裏で糸を引かれることになるとは,
私もついていない.これが天罰というものなのだろう.

恐れずに,自分で糸を引けばよかったのだ.
いくら歯がぐらついていて,歯医者に行くのが怖かったとは言え,
その歯を抜くために,糸を結び,自分の目の届かないところで誰かに引かせようと
玄関のドアの向こうに糸の端を放置した自分が,きっと愚かだったのだろう.

それがよりによって力自慢のあいつがドアの裏で情け容赦なく,
激しく糸を引くなんて,そして,ぐらついている割にこの歯が意外にもしぶとく,
頑固にも抜けなかったので,激しく引かれた糸に手繰られてドアに激突する
羽目になるなんて,誰が予想できただろうか?

おかげで昨日の夜から,私はドアのない部屋で生活を続けている.

投稿者 黒澤 司 : 2006/07/10 - 23:11 | コメント (0) | トラックバック

 

2006/07/12

前々から計画していたことだから

:: Queer Codes ::

「そういえば,今週末から3連休だったっけ?何か予定ある?」
三日坊主!

よし,何をするのか具体的に説明してみろっ!

投稿者 黒澤 司 : 2006/07/12 - 07:34 | コメント (0) | トラックバック

 

2006/07/13

種無しの果物たち,その起源

:: Considerations ::

今日,ふと気づいた.

種なしブドウや種なしスイカの起源は,きっと…

  耳なし芳一

だろう.

種なしブドウ…耳なし芳一.
種なしスイカ…耳なし芳一.

音の響きはともかく,語の構成は同一である.

昔の人が,「耳なし芳一」から「種なし何とか」を夢見たことは想像に難くない.


だとしたら,きっと,種以外のところにお経を書いておいて,
放置しておくと,亡霊が種だけ持っていってくれる,
…とそんな方法で種なしの果物たちは作られているのだと思う.

そう信じている.

投稿者 黒澤 司 : 2006/07/13 - 20:22 | コメント (0) | トラックバック

 

2006/07/15

遠足の終わり

:: Queer Codes ::

「みなさん,よく聞いてくださーい.遠足は,目的地について終わりではありませんよー.」
「はーい.」
「目的地で満喫して,生きて帰るまでが遠足です.しっかり憶えておいてください.」

先生っ!例年の生還率はどのくらいですかっ!?

投稿者 黒澤 司 : 2006/07/15 - 08:04 | コメント (0) | トラックバック

 

2006/07/19

巌流島の戦い・その真実

:: Considerations ::

巌流島で佐々木小次郎と対峙した宮本武蔵は
船の櫂を削った刀で戦ったという.

なぜ,そんな武器で武蔵は戦ったのだろう.
きっと,武蔵にはその武器で戦う理由があったに違いない.


 武蔵「待たせたな小次郎.」

 小次郎「遅いぞ武蔵.…まあよい,今こそ決着をつけようぞ.」

 武蔵「ふ.良いだろう.俺の得物はこれだ,」

 小次郎「む.それは船の櫂ではないのか?人を馬鹿にしておる.」

 武蔵「怖いのか?」

 小次郎「まさか.」

 武蔵「それでは刀を取れ.」

 小次郎「望むところ.」

 警官「動くな佐々木小次郎!銃刀法違反で逮捕する.」

 小次郎「何っ!?武蔵だって刀を…そうか…船の櫂はこの時のためのものか…謀ったな!武蔵!」

 武蔵「小次郎.敗れたりっ!」


こうして伝説に語り継がれる戦いは幕を閉じた.
が,あんまりな展開だったので,伝説は改変されて伝えられている.


ということなのではないかと思う.個人的に.

投稿者 黒澤 司 : 2006/07/19 - 07:49 | コメント (0) | トラックバック

 

2006/07/24

可愛い赤ん坊

:: Queer Codes ::

「従姉妹に赤ちゃんが生まれたんだよね.」
「あー,可愛いだろうね.夜泣きしたり,目から怪光線を出すのを我慢できれば.」
「怪光線なんか出さないって.せいぜい,酒飲んで課長の悪口をいうくらいだよ.」

課長って誰だよ!

投稿者 黒澤 司 : 2006/07/24 - 22:05 | コメント (0) | トラックバック

 

2006/07/27

責任と胃の痛み

:: Queer Codes ::

「係長昇進,おめでとう.」
「ありがとうございます.部長.」
「責任が重くなるだろうが,頑張ってくれ.」
「そうなんですよ.責任が重くなるかと思うと,胃が痛くて.」
「ああ,俺も係長になった直後はそうだった.」
「部長もですか?」
「ああ,昇進祝いの会で飲み食いが過ぎて,1週間くらいは痛かった.

そっちかよ!

投稿者 黒澤 司 : 2006/07/27 - 07:32 | コメント (0) | トラックバック